南半球原産のネイティブプランツ、オージープランツはもちろん外で栽培するアウトドアプランツとして知られます。
もちろん、販売者である私たちNATIVE_PLANTSも〝アウトドアプランツ〟として販売を続けてきましたし、室内での栽培はできませんとお伝えしてきました。

この記事を読むことで、〝ネイティブプランツの室内栽培〟に必要な知識や道具が理解できます!一緒に挑戦してくれる方を募集中!



年間イベント出店約120日、1ヶ月で約100鉢のネイティブプランツを販売する園芸店〝NATIVE_PLANTS〟が皆様へ贈ります!
ネイティブプランツの成長に欠かせない5つとは?
- 光
- 温度
- 水
- 風
- 養分
植物は、成長と増殖のために外部から必要なエネルギーと栄養素を取り入れる必要があります。これを知っていないと、室内栽培において注意すべき着目点がずれてきてしまいます。
①光
植物は独立栄養生物に属し、無機化合物の二酸化炭素を炭素源として、太陽光をエネルギー源に炭水化物を合成して、窒素、りん、カリウムなどの無機元素を取り込み、いろんな有機物質を生成する。
光は電磁波の 1 種で、波長 0.4μm~0.8μm の間にあり、人間の目を刺激して明るさを感じさせられるもの、可視光線とも呼ばれる。その波長により、光の色が短波長側の紫から長波長の赤まで連続的に変化し、性質も異なる。


植物は根から吸収した無機養分と水、さらに大気中の二酸化炭素(CO2)を原料にして、光合成を通して、植物体を構成している全ての成分を合成する。
波長 400~700nm 光は植物の光合成に利用されるが、600~700nm の橙~赤光が光合成の効果が一番顕著である。一方、420nm 周辺の青光がクリプトクロムとフォトトロピン、660nm 周辺の赤光と 730nm 周辺の遠赤外線がフィトクロムを活性化させ、植物の形態形成と成長を促進する。
今まで光といえば太陽光を指すが、科学技術の進歩により、これからは蛍光灯や LED の人工光が植物栽培に大きな役割を果たすだろう。【参考文献:BSI 生物科学研究所】



室内で足りないもの。それは、太陽光。
太陽光と同じとは言えないが、植物の育成に必要な太陽光と同じような効果を十分発揮する育成ライトが今あるということ。



これは、ネイティブプランツの栽培を大きく変えるチャンスということだね!
【ネイティブプランツの室内栽培において】太陽が好きなネイティブプランツにとって、育成ライトは必要不可欠となります。
②温度
植物の生育に一定の温度が必要である。
その理由は生物体内の化学反応がすべて酵素を触媒にして行われているため、反応速度が酵素の活性に依存する。
植物体内の酵素は 0℃以下では活性がほとんど現れないが、0℃を超えて大体 30℃までは温度が高いほど活性が高くなり、生化学反応を速く進行させる。この温度範囲に於いて、温度が 10 度上昇するごとに、反応速度は約 2 倍ずつ速くなる。但し、一定温度を超えると、酵素に熱変性が発生し、逆に活性が下がる。ある温度を超えると、熱変性が不可逆となり、酵素の活性が永久に失う。【参考文献:「化学肥料に関する知識」 BSI 生物科学研究所】





(ちょっと別件ですが‥)上記の研究結果は、西オーストラリア原産のネイティブプランツによくおこる突然死の謎を解決することのできる研究結果だと思っています。


※参考資料 Weather Spark



西オーストラリアのネイティブプランツの栽培が難しいとされている(突然死が起きやすい)理由は、生存温度と限界温度の境が他のネイティブプランツよりもはっきりしており、尚且つ生存温度の範囲が狭いことが理由ではないかと、NATIVE_PLANTSは考えます。
【ネイティブプランツの室内栽培において】冷暖房器具などを使用してその季節や植物にとっての最適温をつくる必要があります。
③水
ネイティブプランツは〝水が大好き〟そう考えていただきたい!
よく、ネットの情報には〝乾燥を好むため、水は控えめに〟そう書かれているのをよくみますが、
ネイティブプランツを枯らしてしまう理由NO.1→水枯れ
イベント販売で直接ご購入くださる皆様に口を酸っぱくお伝えしておりますが、ネイティブプランツを日本で鉢で栽培する場合水をたっぷりあげる必要があります。自然の雨だけで成長できるようになるのは、地植えをして2年ほど根付いてからです!鉢の中では土の量も限られていますし、何より水捌けの良い土を使用していることを忘れないでください。



水やりのポイントはまた別の記事に詳しく説明しますね!
- ネイティブプランツは、60%〜90%が水分で構成されている。
- ネイティブプランツは、水がないと光合成できない。
- ネイティブプランツは、根からの養分吸収や養分の輸送の媒体に水分がないとならない。
【ネイティブプランツの室内栽培において】適切な時、適切な量の水分の補給が必要不可欠である。
④風



蒸れが苦手なネイティブプランツにとって
風が無いと、どんなことを招いてしまうのだろう‥
- ネイティブプランツは、空気の循環が鈍くなると生育が悪くなる。
- ネイティブプランツは、風通しが悪い環境に置くと(高温期はさらに)根腐れを起こしやすくなる。
- ネイティブプランツは、風が無いと土の中で病害虫が発生しやすくなる。
【ネイティブプランツの室内栽培において】ネイティブプランツの栽培に1番といっていいほど大切な〝風通し〟をサーキュレーターや扇風機で確保しよう!!
⑤養分
植物は養分をイオン形で吸収利用します。
養分は植物体を構成するものと生理活動に必要なものに分けられます。植物の生育に必要不可欠の元素は、窒素、リン、カリウム、カルシウム、酸素、水素、炭素、マグネシウム、硫黄、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデ
ン、銅、塩素の 16 種類あります。植物にとって必要不可欠の三代要素と言われる〝窒素〟〝リン〟〝カリウム〟



【おさらい】
ネイティブプランツは、枯れた大地からリンを多く吸収することに特化した特殊な根〝プロテオイド根〟が発達しているんだったね!!



リンが少ないV型の肥料や、リンが入っていない肥料が好ましい!だよね
【ネイティブプランツの室内栽培において】室内でも変わらず適切な時期、適量の肥料は必要になってきます。
必要なものを揃えて室内栽培開始!



室内栽培が1ヶ月経過した現在、もっとおしゃれに愛でたくて室内の環境を変えました!YouTubeでも発信していますのでぜひご覧ください!!
セルリア プリティピンク


セルリアはとても姫様気質ですw
日本の暑すぎる直射日光や梅雨時期の蒸れが特に苦手なので、室内栽培に向いている品種の一つだと思っております。
室内での栽培を始めて2〜3週間後にはすぐに開花してきました。土の渇きは早いものの、光・風通し・水のバランスが取れてとても調子がよさそうです。
リューコスペルマム カリプソレッド


セルリア同様、〝枯らしてしました〟とご報告を受けることが多い品種の一つ‥リューコスペルマムです。
日本で育てにくいネイティブプランツの特徴は決まって〝蒸れに弱い〟ことだと思いますので、こちらも室内栽培を成功させて新しい栽培の選択肢を確立させたい!!みなさん、待っていてください!
もちろん、アウトドアの環境にぴったり馴染むと地植えでも大きく成長してそれはそれは見事な樹木になってくれる大型新人のようなお方なんですがね‥
こちらは(花芽が)少し水枯れを起こした?気もしますが‥今のところ順調です。土が固くなっていてすぐ乾いていますので、鉢増しが必要です‥が、環境を変えたばかりなので、少し様子を見ております。
グレビレア ロビンゴードン


言わずと知れた四季咲きの超強健君です!唯一弱点をあげるとすれば、5号7号サイズの小さいうちは耐寒性が劣るところです。しかし!室内では怖いもの無し!どれだけ楽しませてくれるか期待のロビンゴードンです。
小さい花芽がついていたロビン→1ヶ月経過した今、3つも花芽を形成してもうまもなく開花です!
プロテア スペシャルピンクアイス


プロテアは必ず室内栽培をしたかった品種の一つです。
このスペシャルピンクアイスは、基本スペックが高く、大変育てやすい品種です。
こちらも、唯一の弱点が花期を真夏に迎えることが多く、蒸れで花が傷んでしまうことです。その弱点を〝室内栽培〟でフォローできればと思い挑戦を始めております!乞うご期待!
リューカデンドロン シルバーアフリカーナ
※撮影時、水あげ前でくたっとしていますが水あげて→シャキッとしましたw


こちらは、輝くシルバーアフリカーナです!このシルバーリーフが室内で楽しむことできれば、この上ない喜び‥という安易な考えでのスタートですがw、栽培挑戦は日々真面目に取り組んでおります!
お客様へ「観葉植物のように、室内でこのシルバーリーフを楽しんでいただけます」と提案できる日を夢見て今日もTRYです!成長の変化はあまりみられませんが、いたって元気です!
バンクシア ロブル


室内栽培、一番心配しているネイティブプランツですwなぜなら、ロブルを日光と風を特に必要としているからです。
でも、「この子、室内で栽培できませんか?」のお問い合わせをよくいただく子でもあります!
ということで、1ヶ月室内栽培チャレンジした結果!!
‥変化が見られませんwというか、葉が一部枯れてきていることもあり、これからもまだまだ心配が絶えませんw



※案件ではございませんよー💦w
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