栽培環境は、人それぞれです。
太陽の光の差し込み方や地域による温度差、季節、天候、また風通しの良い悪い、水やりの頻度や、もともとの土の養分や土質は100人いれば100通りの環境があると思います。
それに加え、ネイティブプランツの品種や苗の大きさ、土の量、使っている土質によっても、「水やり頻度」は変わってきます。

きっと、悩んでいる方も多いはず!ネイティブプランツの水やりのコツさえマスターしてしまえば、100通りの環境にも応用できる水やりを身に付けることができます。この記事を読むことで、ネイティブプランツの日々の栽培の答え合わせをしたり、新たにネイティブプランツにチャレンジしてみよう!失敗を次に活かそう!と思ったりすることを目標とします!



年間イベント出店120日、1ヶ月で約100鉢のネイティブプランツを販売する園芸店“NATIVE_PLANTS”が皆さまへ贈ります!
ネイティブプランツは水が好き!と言い続ける理由



え?
乾燥に強いんじゃないの?



乾燥地帯で育つ植物から、水をあまり必要としない植物だと誤解されている方がとても多い印象です。乾燥地帯で育つ植物も、根を伸ばし水を吸い上げて成長します。(鉢の中では、土の量や水分量は限られます。)そのため、「鉢で栽培していくには、水をたっぷりあげていただく必要があります。水は好きです!」と言い続けています。
【枯らしてしまう原因No. 1=水枯れ】
NATIVE_PLANTSがお客様のお声やアンケートで1番多かった失敗理由がこの“水枯れ”なんです。
ネイティブプランツは、水はけの良い土を使い、風通しの良い環境に置くことから、1度の水やりはたっぷりと。(1度の水量が少ないことも水枯れの原因となりえます。)また夏の水枯れに注意しながら栽培しましょう。
植物は、約85%が水分でできている。
植物にとって水は絶対必要な物質で、3つの重要な働きがあります。1つは、植物の生育に必要なミネラル栄養素を溶かすこと、2つは植物(すべての生物)の身体を作る化学反応(生化学反応)を行う場となること、3つは吸収したミネラル栄養素、光合成で作った糖、その他の中間代謝物を合成の場から必要な場所まで運搬することです。【参考文献:日本植物生理学会】


【参考文献文:サントリーのエコ活】



つまり人間も植物も水がないと生きていけない。植物にとって、水は食事みたいなものだね❗️



当たり前のことだけど、原理と仕組みをしっかり考える事はとても大事!
水やりの基本をおさえれば怖くない!
まず第一に植物をよく観察することです。観察すると、日々の水やりが正しいのか正しくないのか、植物は必ず応えてくれています。マニュアルに沿った水やりだけを実施している場合、そこに植物からのアクションや評価がなくなってしまうので、植物の観察は必ず行いましょう!



水やり基本マニュアルP(計画) →D(実施) →C(評価) →A (改善)
もうPDCAは古いのか〜 💡
【水やりの基本】①水をあげるタイミングは、基本的には朝がGOOD👌 ②土が乾いたらたっぷりと水をあげる③鉢の下から水が下滴るほどたっぷりと土に水を含ませる。
水をあげるタイミングは、基本的には朝
わかりやすく例えると、植物も人間と同じように24時間の体内時計があり、休む•活動するを繰り返します。
上記で説明したように、葉から水分を蒸散させ、根から水を吸い上げる光合成は主に日中行われます。
夏は気温が上がる前の早朝、冬は気温が上がりだした午前中にあげることが理想です。
【応用】①あくまで基本なので、どうしても早朝に時間が取れない方は、なるべく早い時間に水をあげる形でも構いません。あたりが暗くなってる場合、植物の観察も忘れずにお願いします。② 真夏のように極端に気温が上がる季節は、土の渇きを観察しながら朝と晩に、水をあげる必要があります。
土が乾いたら、たっぷりと水をあげる。



わあ!これが迷うんだよなあ!



下記の3つを実践して、水やりマスターになろう!
①は、視覚で確認②は、感触で確認③は、体感として身に付ける!
そして、③の鉢の重さを確認するを特にお勧めしたい。NATIVE_PLANTSとしても、初めてネイティブプランツをお迎えされる方に必ずお話をしています。見た目や感覚で土の渇きがわかりづらい場合、しっかりお水をあげた鉢を毎回持ち上げてください。すると、水を含んだ鉢の重さがわかるようになり、土が乾いたときに“あ、軽い!乾いた”と体感として実感できるようになります。
水やりチェッカーや割り箸などの道具を使って確認するのも1つの手だとは思いますが、(持ち上がらない重い鉢などには有効ですね)毎日の事だと“道具を使う”ことがちょっと手間になることもあると思います。私は今でも迷った時は、鉢を持ち上げて確認します。
ネイティブプランツは水を探して根を伸ばす植物なので、乾く→水をたっぷり→乾く→水をたっぷりのサイクルをマスターできるようになれば、完璧❗️季節や栽培環境、苗の大きさなどによって水やり頻度は変わってくるので、育てているネイティブプランツと、自身の栽培環境に合わせた水やりをじっくり身に付けよう❗️



その植物に合わせた水やりが身に付くと、季節の変わり目や天候に合わせての水やりが判断できるようになるよ❗️
鉢の下から水が下滴るほどたっぷりと土に水を含ませる。



冬もたっぷりあげて大丈夫?
注意しなければならないのは、1度にあげる水の量は季節を問わずたっぷりあげる必要があります。夏場に、朝晩水をあげていても1度にあげる水の量が足らないと水枯れを起こします。反対に、冬場寒いからと言って1度にあげる水の量を減らしてしまうことも、根全体へ水が行き渡らず調子を崩し始めます。冬場に控えるのは、水の量ではなく、水の頻度です。
〜7号鉢栽培の【参考の水やり目安】:春秋1日〜2日に1回位/夏1日2回/冬2〜3日に1回位
最後のおまけ



それでも、やっぱり!
水やりのタイミングに迷った時は‥
【夏は、迷ったらあげてOK!!】
【冬は、迷ったら控えよう!!】
私はこれを実践しています^^
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