日本で人気が高まっているネイティブプランツ(オージープランツ)

この記事を読むことで、今育てたい!ネイティブプランツの育て方の基本が理解できるよ!!



年間イベント出店約120日、1ヶ月で約100鉢のネイティブプランツを販売する園芸店〝NATIVE_PLANTS〟が皆様へ贈ります!!
ネイティブプランツって何?


南半球原産の植物の総称を日本では〝ネイティブプランツ〟〝ネイティブフラワー〟〝オージープランツ〟〝ワイルドフラワー〟などと呼んでいます。 主に、オーストラリアや南アフリカ、ニュージーランド原産の植物になります。約一億年以上も前から存在し、大陸移動によって南半球に分布しました。
子孫を残すため、非常に丈夫で順応性の高い植物へ進化したのです。



こんな見事な花を自宅で楽しめるようになったら素敵!!日本でも育てられる?私でも大丈夫かな?



ネイティブプランツの特徴を理解すれば、決して栽培は難しくないんだ!
ネイティブが育つ南半球の特徴



まずは、ネイティブプランツが自生している東オーストラリア(メルボルン)の特徴から見てみよう!!
メルボルンでは、夏は暖かく、冬は寒く、風が強く、年間を通じて一部曇りです。 1 年を通して、気温は 6°Cから 26°Cに変化しますが、2°C 未満または 35°C を超えることは滅多にありません。



面白いデータね!!(参考:Weather Spark)
次の地域は、プロテアやリューカデンドロンが自生する
南アフリカのケープタウンね↓↓↓


ケープタウンでは、夏は暖かく、乾燥状態、ほぼ晴れ、冬は長く、涼しく、湿度が高く、一部曇り、年間を通じて風が強いです。 1 年を通して、気温は 9°Cから 25°Cに変化しますが、5°C 未満または 29°C を超えることは滅多にありません。



つまり、日本との〝違い〟は、
■気温
■降水量である!!



もっとわかりやすく!!
例えば、日本の東京都とオーストラリア(メルボルン)の
■気温
■降水量
を比べてみよう!!




このデータから、ネイティブプランツが自生する南半球と日本の違いは〝気温〟と〝降水量〟であり、日本でネイティブプランツを栽培する場合は、その違いをよく理解して環境を整える必要があります。



ネイティブプランツの育つ南半球の方が四季を通して気温の変化が緩やかで降水量が少ない。そこの環境づくりはどうしたら良いのだろう?



日本の高温期と低温期対策と、水捌けの良い〝土づくり〟この二つで解決するよ!!
【高温期対策】
日本の夏も、年々かなり過酷な猛暑になっています。
土の上にマルチングをして直射日光が当たらぬよう防暑をしたり、直射日光に弱い品種(リューコスペルマム、オーラックスなど)は遮光をしたり風通しの良い半日影へ避難させることも効果があります。
とはいえ、しっかりお水を与えていれば、耐暑性が備わったネイティブプランツが多いので、そこまで神経質になることはないと思います。
【冬の寒さ対策】
5号鉢以下の小苗や、初めてネイティブプランツを迎えた1年目の冬はちょっと過保護にする必要があります。というもの、生産者さんはハウス内で栽培→出荷される方がほとんどです。
冬を越せば越すほど、耐寒性も備わってきますが、苗が若いうちはちょっと過保護にお願いします。バンクシアやユーカリなどは耐寒性も-5度以上備わっているものが多いですが、その他の品種は0度くらいまでしか耐寒性がないものが多くなります。
土も凍ってしまう零下は、夜間のみ寒冷紗で保温したり、暖房の効いていない室内へ取り込むなどして対応しましょう。マルチングも、霜防止に欠かせないアイテムです。
【水捌けの良い土づくり】
便利な時代になりました。
ネイティブプランツ・オージープランツ専用の土を各メーカーさんが販売しております。
それを使っていただくのもよし!です。もちろん、ご自身で土質環境や肥料濃度を調整して配合したい!という方もいらっしゃると思います。
基本は水捌けの良い酸性土壌であれば悪さはしないと思います。おすすめの土の配合に関しては、また別の記事で紹介させていただきます!!
基本的な栽培方法について



まず、絶対押さえていただきたいことは、南半球原産のネイティブプランツは屋外で育てるアウトドアプランツです。
室内で育てる観葉植物ではありません!!(一部例外あり)



それは、大事だ!!



ということで、NATIVE_PLANTSの栽培ケアカードを大公開!!
——栽培環境——
◎(適度な)日光
◎風通し(風が入るように底上げする)
◎水はけの良い土壌
【水やり】
土の表面が乾いたら、
たっぷりのお水をあげてください。
鉢栽培目安:春秋1日〜2日に1回位/夏1日2回/冬2〜3日1回位
鉢の下からサーッと水が出るほど、
たっぷりあげてくだい。
特に日差しや風が強い時には、
〝水枯れ〟に注意してください。
【冬越し】
冬場は根元にマルチングをし、
氷点下では、寒冷紗などで防寒しましょう。
鉢植えの場合、零下になる朝晩は
霜に当たらないように軒下で寒冷紗管理か、
ビニールハウスまたは暖房が効いていない
玄関等の室内にとりこんでください。
【肥料】
リン酸分を多く含む肥料は×です。
与えるときは、リン酸分が少ない肥料か
ネイティブプランツ専用の肥料を与えてください。
【土】
水はけの良い酸性土壌を好みます。
植え替えや鉢増しは、ネイティブプランツ専用土がおすすめです。



これは、いつもお客様へお渡ししている栽培ケアカードだよ!!栽培環境や地域、品種によっても左右されるから、あくまでも参考程度のものだけど‥



でも、知りたいのは、まず基本!!
まとめ|あくまで基本は基本
栽培環境については、風通し・日光・温度・湿度・土湿・周囲の環境など様々な要因が複雑に絡み合い、〝あなたの家の環境〟というのは、唯一無二の環境です。その環境の中で、〝お水をあげたら植物が元気になった〟〝花芽がついた〟〝葉の色を変えて寒いのかも?〟〝剪定したら新芽が一斉に動き出した〟そんな【経験】は、どんな栽培マニュアルよりも価値あることだと思います。
緑を育むことをもっとmotto



楽しんで!!



そんな皆さんへ
これからも情報発信していきます!!